はまかぜ通信 ~ Personal

紀州 雑賀崎 底曳き漁師のブログです

  

8月23日

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この前 テレビ大阪の方が 電話をくれて 「インターネットで 魚を売る」ということについて いろいろ 尋ねられた。

残念ながら 番組は見ていないんだけれど(和歌山で放送されたかどうかわからない!?)
テレビ局の人に言われたことが ずっと 気になっている。

TV 「テライさんの周りの漁師の人で インターネットで 魚を売っている人はいないんですか?」
テライ「う~ん。いないね」
TV 「どうしてですかね?」
テライ「そりゃあ 大変だからでしょう!!」
TV 「大変なんですか?」
テライ「ものすごく 大変だよ。手間も時間も 他の漁師の何倍もかかる!!」
TV 「でも ネットで売ったほうが 儲かるんでしょう?」
テライ「いやあ・・・ 今の雑賀崎は 寄港してから 一般の消費者に直接販売しているから 
   何もネットで売らなくても・・・」
TV 「へ~。じゃあ なんで ネット販売しているんですか?
   全国の人に和歌山の鮮魚のおいしさを知ってもらいたいとか?」

はあ・・・・
まあ そういうことも ないわけじゃないけれど 自分はそんなに 聖人君子って ことはない。

魚は 高く たくさん売れたらいいな って 思う。
ネット販売 やり始めたのは 仲買を通さず 直接販売したい ということだった。

もう 20年ぐらい前のことだけれどね
3キロぐらいのスズキを 京都に出荷して 27円 っていう値段がついてきたことがあった!!
1キロ9円の計算なんだって!!

旬のスズキ3キロを 27円で 手放さなきゃいけない漁師の気持ち 誰だってわかるやろ。
アホらしな。漁師は仲買の奴隷やな!!

パソコンという道具で ネット販売を始めて 最初は全く売れなかった。
ところが 電脳漁師だとか 面白がって メディアで取り上げてくれる人がいて
それがきっかけで ボチボチ売れ始めて
そのうち 世の中 だんだん ネットで鮮魚を買うということに 抵抗のない人が増えた。
今じゃ 市場に出荷するより ネットで 販売する方が 断然多い。

売れてよかったと思う。

でも 小売するっていうことは 漁師だけやっているより めちゃくちゃ 仕事量が多いんだ。
自分たちが 高齢化していって こりゃあ いつまで続くかね と 不安に思う。


どうして ネット販売しているんだろうね。
やっぱり ネットで売るのが楽しいからかな と 思う。
ホームページや ブログだったり フェイスブックだったり そういうもので 
漁師のこと ふるさと和歌山 雑賀崎のことを 世界 に発信するのは 面白い。

漁師もね 消費者のニーズに合わせなくちゃ っということで
操業時間や 期間を 変えたり
魚の絞め方 梱包の方法を研究したり・・・
そうして 売上を伸ばして 成功している 漁師もいる。

雑賀崎の漁師はね 消費者のニーズには 合わせる気持ちがあまりないね。
一年に100日ほどしか 働かない。
お天気都合もあるけれど 旧暦正月 昔からの ご誕生日や祭りの休み
漁師の親族の不幸ごとや 事故などでも 漁を休む。
操業時間だって 出荷の方法だって 漁師都合。
〇月〇日 鯛が欲しい。 タコが欲しい と注文されても
「おまんらの 言う通り 魚が入ってきたら 世話ないわ」と ケンモホロロ。

そういう 消費者に迎合しない 漁師だけれどね
真面目に 正直に 働いているよ。

だからね 広いネットの世界には 
「おいしかったわ。また 頼むわ」 って 言ってくれる人がいる。
「この魚 なんて名前。どうやって食べるの?」
「あの魚 こうやって食べたら めちゃおいしかったよ」って 言ってくれる人がいる。
うれしいね。楽しいね。

まあ そういうことかな。 ネットで魚を売っている 理由。



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