はまかぜ通信 ~ Personal

紀州 雑賀崎 底曳き漁師のブログです

1月の予定  

1月4日

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新年は 6日から 出漁予定です。
5日の晩から 低気圧がやってきて 雨か雪 という予報があるので
6日出漁は 難しいかもしれません。

2012年は 思わぬ人々との 再会と 別れの一年でした。

心の隅に いつも 思っていた人と 再会できたことは とても嬉しいことでした。

また すぐそこにいた人たちが 急に 逝ってしまったことは
自分も歳をとった 証拠ですし 
一日 一日を 大切にしなければいけないと 実感しました。




2013年。
年明けの大発会は 明るい幕開けだったようですが
漁師には どんな一年になるのかな。

燃料費は 高止まり。

水揚げ量は増えていないし 魚価は 妙な下がり方をするし。

漁師の高齢化は 加速するし 漁船数は この20年で 半減しましたが
今後 10年で もう半減するんじゃないかな。




昨年 朝日新聞の和歌山版に 「紀のひと」というコラムが連載されていました。
たまにしか 読んでいなかったのだけれど
12月31日に掲載された 作家 辻原登さんの 「島になって 独立心宿せ」というのは 
とても 興味深かったです。

「紀州島」という 発想の提案。

和歌山は 島だと思え。
なまじ 半島だから 大阪や東京に頼って 高速道路をここまで引いてもらわないと という考えになる。
   ・・・・・・
紀の川や 和泉山脈ですぱっと切り離された海に漂っている 巨大な島だと そのくらいの気持ちになって いっちょやったろか と思ったらいい。
   ・・・・・・
全国から 工場を持ってくるとか 観光客を誘致するとかじゃなくてね。 みんな 東京と同じ生活を要求するから貧しいと感じるのであって もっと普通の 和歌山で生きていける範囲で生活していく。決して年間の収入で比べるのではなく 生活の質で言ったら すばらしい生活を 維持できる。・・・・




辻原さんって 知らなかったけれど 面白いこと考える人だよね。




漁師が 魚を浜で船から直販するのは 全国的にも 珍しい事みたいで
最近 ちょっと 取り上げられる機会が増えてきました。

現金収入が増えるという点では 漁師家計に いいことだし
魚食振興のためにも 新鮮な魚を 市民に提供できるのは 嬉しいことなので
いいな と 思うのだけれど
テレビや 雑誌等に 取り上げられて 
都会から ひとが たくさん来るのは どうなんだろう?と
ちょっと 思う。



わけのわからない人間が 浜に来るのは 漠然と 鬱陶しいな と感じていました。



年末 たくさんのひとが 浜に 魚を買いに来てくれて わかったのだけれど
雑賀崎の浜での直売は
大阪の黒門市場や 東京のアメ横での 商売人の 年末の大売出しとは違うんだよ。


自分たちが 寒い 寒い冬の海の上で 一日命懸けで 格闘して水揚げした魚を売っている という 
漁師たちのプライド。

「この間 分けてもらった魚 本当に おいしかったわ。
実家のみかんだけど 食べてよ」
「今日は 風 強かったやろう。 畑の白菜 もってきたったで」
「遅くまで ご苦労さん。近くに おいしいパン屋さんがあるねん。 アンパンたべるかい?」
お客さん側の 優しい気持ち。

和歌山の基幹産業は 第一次産業だからね
自分も 寒空で 食べるものを生産している人は その仕事の貴さを 知っている。

また 一日屋外で働いている人も 外仕事の大変さを わかっている。

競輪帰りの おっちゃんですら
「今日は 友達も連れてきたで~」と 売り揚げに貢献してくれる。



年末のテレビで 市場での商品の値切り方みたいな 番組を いくつか見たけれど
そんな 妙な値切り方をする客は 浜では いらないのさ。
だれも お客様は 神様だなんて 思っていないからね。


黙っていたって 「おいしい」って 喜んでくれる人には 大サービスだよ。


和歌山らしい 心のやり取りの ある 直販なので
和歌山島だけのものにしておきたいかな。



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category: 今日のこと

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コメント

遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。

紀州島の話、いいですね。
数少ない自給自足でやっていける都道府県。
私も本当にそう思います。

徒歩で灯台に初日の出を見に行き、その足で神社へ参る。
寺の鐘の音と鳥の声が聞こえる、静かで豊かな正月でした。

池田芳弘 #- | URL
2013/01/05 16:54 | edit

おめでとうございます。
今年も よろしくお願いします。

パソコントラブルで 困っていましたが ようやく復旧しました。
書き込み ありがとうございました。

不勉強で 辻原さんを知らなかったけど
有名な作家さんだったんですね。

まあ 大阪の高校を出ているから 郷土の偉人という気がしないのかもしれないけれど。


寺井政見 #- | URL
2013/01/08 19:02 | edit

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