はまかぜ通信 ~ Personal

紀州 雑賀崎 底曳き漁師のブログです

  

4月20日

菜種梅雨だ 穀雨だ というけれど この春はどうにも雨が多い気がする。




雑賀崎漁港での鮮魚直接販売は たまたま偶然 時代に流されて 始まった。

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10年ほど前からだろうか。

食生活の変化か 流通の変化か 雑賀崎では 魚の仲買商が次々廃業していった。
それまで 漁師が水揚げしてきた魚は 漁港内の入札市場で入札されるか
近畿の卸売市場に出荷されるかしていたが 入札市場が あまり機能しなくなった。

漁師は組合に 水揚げ額に応じて 分金を支払ってたが これを 水揚げ額ではなく 人頭に改めた。

雑賀崎は 風光明媚な 和歌浦の 今でこそ寂れてしまったが 昔は栄えた観光地のはずれにある。
今でも 魚を釣りや ぶらっと ドライブにきた人など 漁港をおとずれる人はすくなくない。
そんな人が たまたま寄港してきた船のところで
「その魚 売ってくれないかの?」と 言ってきたのだと思う。

地元に仲買さんが居て入札市場には活気が溢れ 水揚げに応じて分金を払っていた時代には
こうした 傍売りは 御法度だった。
仲買商は 権利金を支払って 漁師から 魚を買っているわけだし
傍売りで水揚げがへれば 組合への分金も減るので 許されざる行為だったのだ。
しかし もはや 障害がなくなったとなれば
「ええで。買うてよ」
と なるわけである。

「雑賀崎に行ったら 新鮮な魚が買えるで~」
と 口コミで じわじわ 魚を求めるお客さんがやってくるようになった。

こうなってくると 行政も 多少は手助けしてくれて  
何度か 日にちを決めて 鮮魚販売を PRしてくれたが
基本 自然発生的にできた 直接販売なので あまり決まりごとが無い。
『出漁した日の 午後3時から 売りたい人が 売りたい魚を 売る。』
(足赤エビだけ 底値が決まっているけれど あとは 自由)


人柄がいい とか 頭がいいとか 顔立ち・スタイルがいいとか 人間を測る物差しはいろいろあるだろうけれど
漁師の物差しは なんといっても 「どれだけ魚を獲ってくるか」だ。

水揚げしてきた魚をカゴやトロ箱に入れて 台車に積み上げて 入札市場に持っていく。
入札価格が 浜の皆に聞こえるように にアナウンスされる。
「わぁ、 今日は ○○さん △△円やて。 大漁やなぁ。」と 言われること 思われることが
漁師のステイタスなのだ。
時代で 地元の入札市場が十分機能しなくなっても 
市場に出荷するため 組合が手配したトラックに どれだけたくさんの魚を持っていくかで
十分 漁師の価値を見せつけることができたのだ。

「傍売り」は 漁師の そんな意識を変えさせた。

それまで 時間いっぱい 一回でも多く網を入れて たくさんの魚をとってきてこその漁師だったのに
早めに寄港して お客さんをキャッチするほうがいいかな。。。と 思ってくる漁師が現れてきた。
漁師も高齢化しているからね。 
沖で荒波に揉まれる危険をとるより 陸で 効率よく魚をさばく という選択も 悪くはない。




水産資源の減少が深刻化している。
紀伊水道でも 昨年はびっくりするほど不漁だったよ。

獲らねば 生活できぬ という漁民の声。
安くても 幼魚を獲りまくる→資源の減少→水揚げ額の減少→安くても幼魚・・・
負のスパイラルだって NHKさんは 言ってたね。
水揚げ量の規制は 必須で急務だ。

海洋学者・水産の研究だけじゃなくて 
その上に 経済的なアプローチからも 海を守る方法があるんじゃないかな。



水揚げ量はへらしても 水揚げ額を減らさないシステム。

例えば 雑賀崎の漁師が  1時間ずつ早く寄港するようなって
網 1回づつ 獲ってくる魚が少なくなったら 漁港全体の水揚げ量は減るけれど
効率よく 傍売りしたら 収入は 変わらない。
(雑賀崎では 傍売りする しないは 選択自由だから 抵抗は少ないよ)

未利用魚の利用っていうのも 最近よく聞くね。
地元消費の雑魚。安いけれど 美味しいよ。
食べ方を広めていかないと なかなか売れないね。
売り方の問題。

収入のことばかりじゃなくて 支出のこと。

高性能な 魚群探知機などの計器。
力があって早くはしれる エンジン。
素晴らしいが それらは かなり高額だ。
高額な投資をしなければ 魚を獲れないから 競って素晴らしい機械を取り入れる。
投資した分稼がねばならないから また たくさんの魚を獲る。
これもまた 負の連鎖。

「結局 機械屋の儲けじゃ。」
無学で 文字すら読めない年寄りの 親父さんでも そう分析する。
そうだね・・・・水揚げがあろうがなかろうが 次々高い機械を売ったら 機械屋の儲け。

LEDって物はいいね
漁火を焚いて商売するイカ漁船は 早々に漁火をLEDに変えているらしいね。
燃料代が 全くちがう。
雑賀崎だって 続々LEDに照明を変えてるよ。

1日出漁すればドラム缶1缶づつ使う燃料。
海の上は 遮るものがないのに ソーラーとか ハイブリッドとかの 漁船エンジンは無いんかい?

水揚げが減っても 支出が抑えられえば 漁民の暮らしは 助かるよ。

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4月8日

冷たい雨が 風に変わってきた。
今日は 漁休み。

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先日 月曜日は出漁した。
沖の島上手でワカメが網にかかったので 持ち帰ってみた。

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3センチほどの かわいいミミイカ。
たくさん水揚げある魚ではなのだけれど コアな人気があって 並べておくと必ず売れる。

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寄港後 シラサやトビアラと呼ばれる小エビたちをより分ける。
まだ生きていて イゴイゴ動く。
水揚げが少ないのだけれど これも 人気で 取り勝ちになる。




今年は和歌山のゴールデンイアーなんだって。
高野山開創1200年。
紀の国わかやま国体 紀の国わかやま大会。
NHKの来年大河ドラマ 「真田丸」の撮影も始まるそうだ。

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「紀の国」「和歌山」と 一口に言うけれど 和歌山は東西南北 広範囲に広がる。
歴史 文化 風習 は 同県ながら様々だ。
農産物も水産物もちょっと違う。

魚で言えば
シモとよばれる和歌山南部では クエやら カツオやら マグロなど水揚げあるが 紀北では揚がらない。
同じ魚でも 太刀魚やアジでも鯛でも シモの魚は大きい。
シモの魚は色だって鮮やかだ。

私たちの 和歌浦湾の魚は どうも小型で地味め。
・・・・で 負け惜しみか 「大きな魚は大味だ」と 言ってみる。
「細かい魚は 味が濃くて美味しい」
どんな魚が旨いのか これは 好きずきの問題だけれどね。


昨今 和歌山を訪れる観光客が増加しているらしい。
行政も観光には力を入れている。

かつて 知事さんは「和歌山の基幹産業は 第一次産業だ」と 言ってくれた。
和歌山の 美味しいものたちは きっと 和山観光のチカラになる。

ゴールデンイアーをモノにできたらいいのだけれど・・・・

このチャンスにがっつかず なんとなく忙しい一年だったな で終わってしまうのも
まあ 和歌山らしいのかも しれないね。

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4月1日

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先週は お天気良かったのに 今週は 予報を見ても あまりパッとしない。
一年待って ようやく春を迎えた花々には 本当に 気の毒な・・・

4月1日より 雑賀崎漁港での 直接販売の時間が 午後3時より と決められました。
それ以前に 寄港した船があっても 販売は 3時からですので
どうぞ よろしくお願いします。

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