はまかぜ通信 ~ Personal

紀州 雑賀崎 底曳き漁師のブログです

  

12月30日

「高名の木登り」 と言うそうだね。

昔 国語の教科書に載っていた 木登り名人の話。
『高いところを登っているときは 注意しているから大丈夫だけれど
もう少し・・・ というところで過ちが起きる。 気を付けよ。 』 

 「あやしき下臈なれども、聖人の戒めにかなへり」

ということで 我々 あやしき下臈も  年末最後の出漁日は 漁を控える事が 多い。

ところが 今年は 大変天候不順で 夏は 本当に働けなかった上に
冬の盛漁期に 不漁続きで 水揚げが上がらない。
12月28日は 最終出漁日で 嫌われる日だけれど 因習にかまっていられない・・・・ 
少しでもたくさんの 魚を水揚げすることだけを 思って漁船団は出漁した。
比較的凪で いつもと 同じ一日が 繰り返されるはずだった。

朝4時に出漁して あたりもすっかり明るくなった 午前8時半すぎ
ヨシヤくんの船が 貨物船と衝突した。
漁船は すぐに転覆し 衝突に気がつかなかったのか 貨物船は その場を通り過ぎた。

操縦席にいた ヨシヤくんは ブリッジに閉じ込められたまま 浸水し 
それでも 拳で ブリッジのガラスを割って 脱出し 冷たい海を泳いで 
ひっくり返って 海上にあらわになった 船底によじ登ったそうだ。

近くで操業していた アッチャンは ヨシヤくんの船が 転覆したのを見た瞬間 足が震えて動けなかったという。
船底に立っている ヨシヤくんを見つけたときは ホッとして すぐに 自分の船に助けあげてくれた。

貨物船の進行方向で漁をしていた ケンゴちゃんが 貨物船を 止めてくれたらしい。

雑賀崎漁船団に 無線連絡が入った時は 聞いただけで 気が動転した。
ヨシヤくんは いとこの夫だ。

ヨシヤくんは アッチャンの船で 帰港し 救急車で 病院に搬送された。
仲前(助け合いのグループ)も船は 事故現場に急行し その他の船は 緊急寄港した。

幸い ヨシヤくんは 頭に切り傷と 腰の骨を折るだけで 命に別状はなかった。
誰もが 自分だったら 助からなかった・・・と ヨシヤくんの無事を 喜んだ。


20年ぐらい前の 12月28日 最終出漁日にも 事故があった。
船の巻き上げ機に足を取られて 漁師が亡くなった。
兄のように 慕っていた 先輩漁師で まだ 40歳代の若さだった。
それから 長いこと 12月28日の出漁は 封印されたいたのだけれど・・・

ことしの 12月28日は インドネシアでは 旅客機が行方不明
ギリシャのフェリーは 火災事故との報道。

そういう日があるんだね。


新年まで あと2日。

「安くして危うきを忘れず」







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12月の予定  

12月3日

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お正月休みは 29日から。
例年 12月下旬には 寒波がやってくるので クリスマスぐらいで 漁は休みかな。




先日 「ちちんぷいぷい」という 関西では人気の 情報テレビ番組が 雑賀崎に取材に来ていました。

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どんな内容になるかは わからないけれど 底曳組合の役員さんが対応していました。
インタビューを受けているのは 中東ノ丁のエース トシヒコちゃんかな。

放送は 12月15日 MBS「ちちんぷいぷい」で。




先日 今年で3年目になる 地震の避難訓練も ありました。
和歌山は 南海トラフ地震で 甚大な被害が想定されている地域ですが
阪神大震災以降も 防災意識が そんなに強くなはい印象でした。

東北の地震が 私たちに 他人事ではない という危機感を抱かせてくれました。

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雑賀崎に避難場所は 2箇所。
と言っても 高台の広場が避難場所なので 深夜や 寒い時 雨や雪の時はどうなるのか?

でも とりあえず 地震が起きたら 集合するところがどこか 確認しておくことが 大切かな。

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