はまかぜ通信 ~ Personal

紀州 雑賀崎 底曳き漁師のブログです

  

11月18日

今年は 足赤エビが 非常に少ない。
去年より 3割 ~5割 少ない。
例年なら 今が 足赤エビの 一番お買い得なシーズンのはずなのに
水揚げが少なくて 価格が下がらない。
とうとう 今日は 雑賀崎の底曳漁師の組合で
今年は 活け足赤エビを 1キロ 3500円より安く売らない・・・という 申し合わせができた。

ついでに言うなら 今年は 赤舌平目も 甲イカも少ない。
甲イカの価格も なかなか下がらない。
浜に 魚を買いにくて下さる方の中には
前シーズンの魚の価格を思って 今年の漁師は ボッタクリか・・・と 思われるかもしれないけれど
これは 市場の法則によるものだから 仕方ない。
魚価が多少上がったとしても 水揚げ量が少ないので
漁師の水揚げ額も 減っている。
今年はバッタリな年になるぞ・・・と 心配している。

ああ、とうとう 高倉健さんは 亡くなったし 衆議院は解散か・・・(関係ないけど




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先週11日は 掃海でした。
と言っても 海自の掃海のように 機雷を撤去するわけではなく
雑賀崎でいう 木っ端引き・・・ 海の清掃です。




浜には 時にカワイイ訪問者もある。

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地元雑賀崎幼稚園の園児たちが 消防団の仕事の社会科見学に来た。

説明しているのは 消防団長 漁師のトシミツさん。
制服も様になっているでしょう。





今日は 保安庁で 人命救助の 表彰もあった。

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9月に 台風で 船を避難港へ移した時
雑賀崎の漁師が 海に転落する 事故があった。
両親のいとこで 80歳の現役漁師である。

岸壁から 船に乗るとき ちょうど 潮が高くて 
コンテナを積み重ねて踏み台にしようとして そのコンテナが崩れたのが 原因だそうだ。

コンテナは 不安定だから 
いつもの彼は 決して積み重ねて踏み台にするようなことをする不注意な人ではない。
魔が差す ということは こういうことかと 思う。

海に落ちる前に 岸壁のコンクリートで 頭も強打していたらしい。

雑賀崎の漁港であったら 浜には 昼夜問わず 誰かしら居て 助けてくれるけれど
避難港は 工業団地の片隅なので あまり人影がない。

運の良かったことに 漁師仲間が 避難させた自分の船の様子を たまたま見に来ていて
それとはなしに 彼の様子を 気にかけて居てくれていた。
振り向いたら 彼が視界から消えていたので 瞬時に 落ちた!!と 判断して 駆け寄ってくれたそうだ。

海底まで落ちてから 浮いてきた彼に ロープを投げて 体に巻き付けさせ
3人がかりで 引き上げてくれたそうだが
50キロにも満たない 小柄な老人でも 引き上げるには 一苦労だったらしい。

救急車を呼んでくれて 病院に搬送してもらった。
幸いにも 打撲も大したことなく 飲み込んだ海水で肺炎を起こすこともなく
数日で 無事 退院することができた。

彼も 来春には 減船で漁師を引退する予定である。
最後に 大為損ないをしなくて 本当によかったと 皆で喜びあった。

そして 彼は 助けてくれた仲間に 何か形になるもので お礼をしたい と思った。
「人命救助の表彰」 という形には ならないものか と 相談してきたのである。

打ったところが痛いとか 落ちたとき怖かった とか 
老人というものは そういう自分のことばかり言うものだと思っていたが
彼は 病院のベットの上で いろいろ思案を巡らしていたのだな。

で 身内の者や 組合の方々の配慮で 交渉してもらった結果
保安庁から 人命救助の関わった 3人の漁師が 表彰される 運びとなった。

ユタカさんを 助けてくれて 本当に ありがとう。
もっと言うなら 彼が 岸壁に現れた時から 気にかけてくれていたから すぐに 事故に気づいてくれたんだと思う。
いつも 気にかけてくれて ありがとう。
それから 照れくさいのに ユタカさんの 気の済むように 表彰を受けてくれて ありがとう。

あと少し ユタカさんに 無事に 70年余りの漁師人生を全うさせてください。


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11月8日

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今週も シケが多く 出漁できたのは 1日だけ。
カマスが大漁だったけれど カマスばかりでは 値崩れしてしまって 商売にならない。
週後半のシケ休みを使って 漁具の交換 石桁を積む船が幾隻もあった。
金栄丸も いよいよ 石桁を積んだ。

石桁漁では 櫛のような道具で 海底の砂を掻きながら エビや 平目類を引く。
足赤エビを狙う。

今のところ 足赤エビは まだ少ない。
今年は 遅れているだけかもしれないし 不漁なのかもしれない。

実は 足赤エビは ここ10年ちょっと 雑賀崎での水揚げが とても増えたエビだ。
20年前だったら 一日に30キロも水揚げあったら  「今日は大漁だったね」 と
漁師仲間が 声をかけてくれるほどだったけれど
最近は 40キロ 50キロと 水揚げする船もある。

どうして 水揚げが増えたのか よくわからない。

だから 水揚げが少なくなっても どうしてなのか これもよくわからない。

足赤エビは 車海老と同様 高価な海老だったけれど
水揚げが増えるに従って 足赤エビは ぐっと リーズナブルなエビになった。

足赤エビの美味しさと お求めやすさが 一般に浸透して 10月ぐらいから
「いつになったら 足赤エビが 水揚げされるのか?」と 尋ねられるけれど
今年も去年と同じように 水揚げされるのか
去年と同じ価格で 提供できるのか
漁師だって  よくわからないんだよ。

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11月4日

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今年も あと2ヶ月。
早くて びっくりする。
10月は 5日間しか 出漁できなかった・・・

朝夕は気温が下がって 秋らしくなっているのに 
海水温はまだまだ高いのか 週末には 季節はずれの台風が 日本に接近するかも。

魚も まだ 足赤エビなど 水揚げが少なく 価格が高い。
ようやく 甲イカが水揚げされ始めたところ。

鱧はまだ 水揚げされている。
今の時期になると 鱧の皮が厚くなり 味も落ちるのだが
今年は いまだ鱧も 味がよく 喜ばれている。

海の様子は 遅れている印象。

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